天を揺るがす風神雷神様の躍動感あふれる傑作

俵屋 宗達
日本を代表する装飾画の巨匠
江戸時代初期に活躍した大画家で、尾形光琳と並び称された琳派の祖。京都で「俵屋」という絵画工房を率い、扇絵を主とする屏風絵などを制作。当代一流の文化人であった烏丸光広や本阿弥光悦らの書巻に下絵を描き、嵯峨本の出版にも関与。宗達死後、俵屋宗雪が工房を継いだ。その偉業が再評価されたのは、大正2年に開催された「俵屋宗達記念会」で、後に近代日本画をリードする小林古径や平福百穂、速水御舟ら若い画家に影響を与えた。代表作となる国宝には『風神雷神図』のほかに、『蓮池水禽図』『源氏物語関屋及び澪標図』などがある。

■掛軸共通仕様●絵寸法（約）33.5×41.5cm●掛軸寸法（約）113×54cm●新絹本●三段本表装●一文字・風袋／金襴●軸先／陶器●桐箱収納