フランス近衛軍鼓笛隊の制服を着た少し緊張した面持ちの少年。顔立ちの強調や描画の単純化に浮世絵の影響が見られる名作。
原画：制作1866年　 所蔵：オルセー美術館

エドゥアール・マネ
1832年1月23日～1883年4月30日
1832年、パリの裕福な家庭に生まれる。1849年頃、画家トマ・クチュールのアトリエで修業する。1859年以降、サロンへの応募を続け、1861年、スペインの写実主義的絵画に影響を受けた「スペインの歌手」、「オーギュスト・マネ夫妻の肖像」で初入選。1865年のサロンでは、代表作となる「オランピア」が入選。1866年には、スペインの画家・ベラスケスに影響を受けた、代表作「笛を吹く少年」を描く。晩年は病に苦しんたが、死の前年には大作「フォリー・ベルジェールのバー」を制作。生き生きとした明るい色調と軽快で的確な筆づかいによって、人物を中心に据えた現代生活を主題に、数々の名作を描いた。印象主義に影響を与えた芸術家のひとりで、「印象主義の父」とも呼ばれた。

●絵寸法：（約）長辺53×短辺41cm●額寸法：（約）長辺70×短辺57.5×4cm●重量：（約）3kg●額材質：樹脂、アクリルカバー入●手法：ジクレー＋油彩画風直筆仕上げ●掛け紐付