瑞々しく咲く二輪の菖蒲。的確な描写力と清らかな風合いが調和した巨匠・小原古邨の筆が冴えわたります。葉にとまる蜂が、虫をひきつける花の爽やかな香りを連想。青菖蒲の「良い便り」、白菖蒲の「あなたを大切に」の花言葉も響き合う作品です。

小原 古邨　略歴（1877～1945年）
明治10年金沢生まれ。本名、又雄。上京して鈴木華邨に学ぶ。東京美術学校教授、及び帝室博物館の顧問。フエノロサの指導を受けて、米国へ売る花鳥画を多数描く。大正元年より祥邨と改める。昭和元年より渡辺版画店の注文に応じ、得意とする花鳥版画数十点作画する。古邨の描写は、草木、鳥獣等は写生に基づいて美しく描いた作品が多く、室内の装飾に適していることから欧米で人気を博した。

●絵寸法（約）／64.4×34.4cm●額寸法（約）／93×48cm ●重量（約）2.8kg●高精細デジタル印刷専用布 ●額材質／女桑縁・アクリルカバー入・掛け紐付