幼児イエスを抱いた聖母マリア。その眼差しを聖ヨハネに投げかけている。幼い2人の幼児に待つ受難の未来を暗示しているかのような作品。
原画：制作1517年頃　所蔵：プラド美術館

ラファエロ・サンティ 1483年～1520年
1483年、イタリアの都市国家ウルビーノ公国に生まれる。盛期ルネサンス・フィレンツェ派の画家、聖母の画家としての異名を持つ。新プラトン主義（ネオプラトニズム）を美術作品に進化したとして高く評価されており、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとともに、盛期ルネサンスの三大巨匠といわれている。1508年、教皇ユリウス2世の招きでローマに移り、『アテネの学堂』『パルナッソス』などの傑作を描き、1511年にはヴァチカン宮殿のヘリオドロスの間の壁画を制作。短い生涯に数多くの作品を制作し、その多くの作品がヴァチカン市国のヴァチカン宮殿に残されている。

●絵寸法：（約）長辺32×短辺25cm ●額寸法：（約）長辺45.5×短辺38.5×4cm●重量：（約）1.1kg ●額材質：樹脂
●手法：ジクレー＋油彩画風直筆仕上げ●掛け紐付