花々は、まるで幾つもの輝く太陽のよう。花束をしっかりつかむ両手の力強いこと。シンプルな線と色の中に、世界的巨匠の希望に満ちた思想と芸術が凝縮されている逸品です。

アンリ・ルソー
1844年～1910年
1844年、フランス・ラヴァル生まれ。近代絵画における素朴派の第一人者。普段はパリ市の税関職員であり、余暇に絵を描いていた日曜画家で、40歳を過ぎてから本格的に絵を描き始める。代表作の多くは、税関職員を退職した50歳代に描かれた作品である。描く人物は、ほぼ真正面向きか真横向きで、目や鼻も同じように描かれている。木々や草花は葉の一枚一枚まで忠実に描かれている。また、色彩感覚や精妙な表現に傑出している。伝統にとらわれない斬新なルソーの絵画世界は、ピカソやカンディンスキーなどの前衛芸術家に影響を与えた。

●絵寸法：（約）長辺32×短辺25cm ●額寸法：（約）長辺45.5×短辺38.5×4cm●重量：（約）1.1kg ●額材質：樹脂
●手法：ジクレー＋油彩画風直筆仕上げ●掛け紐付