商品名:クロード・モネ 『睡蓮』 商品コード:T-P-2012-A-18391 
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印象派の画家モネが晩年のエネルギーを傾注した縦2メートルの大型の「睡蓮」シリーズ
 
晩年のエネルギーを傾注
クロード・モネ 『睡蓮』
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販売価格140,000円(税別)

 154,000円(税込)
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1959年、松方コレクションが建設なって間もない国立西洋美術館にもたされたとき以来、この作品はコレクションの中心であり続けた重要なものである。その理由はいくつかある。第一に印象派の画家モネが晩年のエネルギーを傾注した縦2メートルの大型の「睡蓮」シリーズに取り組む、早い時期のものであること、第二にモネが自分のアトリエを訪れた松方幸次郎の求めに応じて直接に引き渡したものであること、第三に、この手の大型作品にありがちなカンヴァスの裏打ちが施されていないことである。
松方は1920年代初めにモネと知り合い、ジヴェルニーを訪れてアトリエに飾られていたこの作品に魅了された。当時松方はヨーロッパの各地で美術作品を買い求め、かなりのコレクションを形成し、その一部を日本に送り出していたが、関税の関係でパリやロンドンに残ったものもあった。この《睡蓮》はロダン美術館の礼拝堂に400点ほどの作品と一緒に預けられ、幾度か日本への輸送の話もあったが、第二次世界大戦が勃発するまでそこに留まった。松方は日置釘三郎という部下にパリにある作品の管理を託していたが、日置は戦火の危険を避けて自分の田舎の家にこれらを避難させた。アボンダンというその田舎の家は、保管環境が整っていなかったため、いくつかの作品はひどく破損したが、この《睡蓮》は破損を免れた。
厳しい環境にあったにも拘わらず、2メートル四方の《睡蓮》が、戦争中の保管と輸送にも耐え、今日まで制作当初の姿を保つことができているのは、奇跡に近いと言えよう。大きな筆跡で大胆に描かれた睡蓮の花や葉は、近くに寄って見るとモネが描いたままの絵具の盛り上がりも確認できる。裏打ちという、表面をいくらか平坦化してしまう補強がなされていないために、その生々しい姿が保たれた数少ない例なのだ。水面を斜め上から見下ろしているために池の面だけが切り取られ、水の表面にはしだれ柳の枝が天地逆にうっすらと映っている。モネ以外の誰もが成し得なかった斬新な構図は、その水の世界に人々の視線を引き込む効果をもっている。
馬渕明子(第10代国立西洋美術館長/美術史家)
(付属解説書より抜粋)

●技法/彩美版(R)シルクスクリーン併用●限定300部●用紙/キャンバス●額縁/木製デコレーション金箔額(国産ハンドメイド)、アクリル付き●画面寸法/天地52.9×左右53.0cm●額寸法/天地66.1×左右66.1×厚さ2.8cm●重量/約3.1kg●監修/国立西洋美術館●解説/馬渕明子(国立西洋美術館第10代館長/美術史家)●原画所蔵/国立西洋美術館

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