商品名:グスタフ・クリムト 『ヒマワリの咲く農家の庭』 商品コード:T-P-2012-A-18392 
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美しい自然に癒しと憩いを求めた結果がこれらの風景画となったのであろう。
 
色彩のシンフォニー
グスタフ・クリムト 『ヒマワリの咲く農家の庭』
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販売価格115,000円(税別)

 126,500円(税込)
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クリムトが56年の障害に残した作品(油彩)はおよそ250点。その中には未完成作、習作、下絵的な作品や戦争で失われた作品も多く、完成作となると200点を少し超える程度である。その中で風景画は50点余り、つまり完成作のほぼ4点に1点は風景画ということになる。華麗な「黄金様式」の傑作《接吻》や優雅な上流夫人の肖像、あるいは《ユーディト》のようなファム・ファタル(魔性の女)の絵で知られるクリムトにしては意外の感もあるが、その多くは1900年以後の、彼の後半生に集中している。名声も高かったが、その反面、型破りの画風や主題のため批評家や世間から叩かれることも多かったクリムトのこと、美しい自然に癒しと憩いを求めた結果がこれらの風景画となったのであろう。
クリムトの風景の多くは映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台となった風光明媚なザルツカンマーグートを舞台としている。毎年夏には家族や生涯のパートナーだったエミーリエ・フレーゲとここを訪れ、アッター湖や湖畔のヴィラなどは彼の気に入りのモチーフだった。しかし数の点で最も多く、今も昔も人気が高いのが庭に咲く色とりどりの花の絵で、これもその1点である。ヒマワリというモチーフからして夏に描かれたことは間違いなく、その他の色とりどりの花と合わせ、まさに百花繚乱の趣である。
(中略)
クリムトの一連の花の絵は当時、「花園というよりカーペット」と評されたように、その華やかな装飾的な効果が注目された。実際、ジャンルを問わず、写実的な描写を多少犠牲にしても、装飾的な美しさを追求することはクリムトの変わることのないポリシーであった。それはこの絵についても言えることで、花の種類もある程度まで見分けがつくという意味では写実的と言えるが、全体として見た時はヒマワリ以外の個々の花は意識されない、「色彩のシンフォニー」とも言うべき響き合いを見せているのである。
千足伸行
(付属解説書より一部抜粋)

●技法/彩美版(R)シルクスクリーン併用●限定200部●用紙/キャンバス●額縁/特注木製額金箔貼りハンドメイド仕上げ、アクリル付き(日本製)●画面寸法/天地49.0×左右49.0cm●額寸法/天地62.5×左右62.5×厚さ3.0cm●重量/約3.3kg●監修/千足伸行(美術史家/成城大学名誉教授・広島県立美術館館長)●原画所蔵/ベルヴェデーレ宮殿(オーストリア絵画館)

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