薬師如来は、衆生を一切の苦から救い現世の幸せへと導く十二の大願に従って、飛鳥時代から広く信仰されている仏様です。右手は人々を慈愛で包み込む施無畏印を示し、左手は薬壺を持ち、あらゆる病難・苦難から人々を救うとされる仏様として崇められています。気品と慈愛にあふれた柔和なご尊顔、そのお姿には祈る者を包み込むような優しさが伝わってきます。
薬師如来を取り囲むように並ぶ十二神将が護衛しています。薬師如来の世界と薬師経を信仰する人々を守る十二尊の仏尊です。それぞれが昼夜の十二の時、十二の月、十二の方角を守護していることから、干支の守り神としても信仰されています。緩やかな曲線を描く法衣や指先、十二神将の姿など、精緻を極めた造形は息をのむばかりの優美さと迫力です。
荘厳な佇まいが観る者を深い安らぎで包み込む逸品を、崇高な仏教芸術作品として、また最強の守り神として貴家にお飾りください。

孫顕秋　略歴
1965年中国福建省に生まれ。幼少の時、工芸美術の天分があり、17才より中国の一代工芸美術大師　興林に師事し、本格的な細密彫刻術を学ぶ。1998年中国工芸美術家協会の会員になり、その後作品「孔雀舞」、「不動明王像」など多数の木彫り作品が「中国伝統工芸美術博覧会」で連続受賞。今も彫刻業界最も有名になり、天才仏師として中国全土に名を知らしめる。現在「蒲田宏勝芸雕有限公司」技術総監として世の中に注目されている。

●本体寸法（約）／仏身丈3寸、高さ29×幅21×奥行14.5cm ●神将高6cm●材質／桧●桐箱収納●組立式
※十二神将は台に固定
※ガラスケースは別売です。