両界曼荼羅と並ぶ密教最強の法具・金剛杵のひとつ「五鈷杵」。密教で徳を積んだ弘法大師が日本に持ち帰った密教法具としても有名です。
古代インドの短剣状の武器を模したもので、人々の煩悩を打ち砕き、魔を振り払い、さらに悟りへと導くとされます。衆生の菩提心、仏の智慧をも象徴する五鈷杵は、密教の護摩や秘儀に用いられます。
「五鈷杵」の五鈷は大日如来の五智（法界体性智・大円鏡智・平等性智・妙観察智・成所作智）を表しており、五鈷杵そのものが金剛界曼荼羅の象徴とされています。先端の尖った部分が五つに分かれており、黄楊に金箔を施して、落ち着いた光沢に仕上げています。また把（つか）と呼ばれる中央部分には精巧な彫刻装飾が施されて華やかで美しい逸品です。
身近に置くだけで、厄除け、災難除けになるとされる「五鈷杵」を、貴家の御仏壇のほか、玄関や卓上などにお祀りいただけます。また、手に携えることで、災厄除去、無病息災、安寧無事など格別なご利益を祈念ください。金箔の輝きが引き立つ敷板をセットでご提供致します。
どうぞ御仏やお大師さまと心を繋ぐ究極の「五鈷杵」をご所蔵くださいませ。
密教美術工芸品としての技と心も堪能できます。

●寸法（約）／長さ14.5×高さ・奥行3.1cm●黄楊彫刻金箔仕上 ●木製敷板付